突っ込みどころしかない事件ですが、ドローンの普及に連れて違法な飛行がどんどん増えています。
詳しくは下記の記事を参照
先ずなんてことをしてくれるんだ・・・という事件。
空港周辺での飛行に関しては、ドローンパイロットなら常識中の常識、航空法にも、無人航空機等飛行禁止法にも規定があります。
まず今回の事件がどういう事件なのか。情報が少ない中ですが考察しています。
まず単純な陰謀論的な見地には立たない
こういう事があると、某国家の仕業であるとか、工作員であるとかそういった話題が出ていますが、その可能性は低いと考えています。
勿論100%否定できないですが…なので、故意で悪意を持って行ったという見地には立たず考えます。
単純な知識不足による違法飛行だったのか
このドローンが100g以上だったのか、未満だったのかは現時点では分かりませんがどちらにせよ空港周辺は飛行禁止です。
考えられるケースとしては以下の要因が考えられます。
- ①ドローンの機体登録はしていたが、故意に空港内(周辺)で飛行させた。
- ②ドローンの機体登録をしていたが、知らずに空港内で飛行させた。
- ③ドローンの機体登録をしておらず航空法も知らなかった。
基本的にはこの3つなのかなと思います。というのも、③の場合で航空法を理解しているとなると、かなり悪質だからです。
知らずに空港内で飛行させる可能性も低いかと思うのですが②の場合は店舗などで機体登録などの説明を受けてそのまま所有していたら、
可能性としては起こりえるのかなと思います。
①・・・も、これも可能性としては考えにくいですね。リスクが非常に高い飛行なので故意にわざわざ空港内で飛行はさせないでしょう。それこそ陰謀論的な話になってきます。
②③の可能性が高いのではないかと考えます。
ドローンは昨今、家電量販店でも買えるなど、「航空法適応の罰則規定の多いツールである」という理解のないまま入手できます。
しかし「機体登録」であったり、航空法の適応や罰則を知らないまま使われるケースが多くなっています。
価格が下がってきた事もあり、違法な飛行が増えているのです。
今回の件で問題だと思う事
今回の事件の影響は重大です。元来旅客機はインフラであり、多くのユーザーが利用します。
飛行機を使用するメリットが時間の節約である以上、その運航時間に影響を与える事は非常に大きな影響です。
また、通常と異なる航路を取らせることで事故などのリスクも高くなるでしょう。
しかし私が一番問題だと思うのはそこでないのです。
「不審者やドローンが確認出来なかった」つまり、逮捕者が出ていない事です。
ドローンは罰則規定などがありますが、法的な適応がグレーな事が多い上に警察もあまり理解が及んでいない事もあり、
実際の現場で「違法な飛行」が横行しています。※とはいえ、100%適法でやるとどんだけ人件費かかるねん…となるのも事実
なので、こういった「明確で、同業者から見ても明らかな違法行為」があった際に逮捕者が出ないとなると、
違法なドローン運用に拍車がかかってしまうと考えるからです。
実際、先日も知り合いの会社がいつの間にかドローンを使っていて「完全に違法な飛行」(レベル3.5に当たる飛行を包括も、飛行申請もなしで飛行させる)をした上に「墜落させた」という話を聞きました。
こんな状況ではまともにドローンをやる事業者は価格競争で負けますし、かといって違法な飛行には危険性が伴う事から事故が発生してまた法制度が厳しくなる、という悪循環になっていくと思います。
なので、この件はしっかりと厳正に対処して頂きたいと強く憤りを持っています。
とはいえ、「複数のドローン」というのも変な話ではありますので実際は私が思っているような内容では全然無かったのかも知れませんが。。
アンテナを伸ばしつつ、また続報があればお伝えします。
それでは!